仁義なき戦い 其の四

ランスがノアを威嚇している…
最初は威嚇の表情だけで
実際に喧嘩することはありませんでした。
なので「変な顔してる〜」と喜楽に笑っていたのです。



しかし、一昨年あたりから
威嚇の表情だけでなく
本格的にノアに喧嘩をしかけるようになりました。



ノアは自分から喧嘩をするのではなく
売られた喧嘩を買うタイプ。
ランスに威嚇されたノアは
ランスを軽く噛んだりしていました。
自分から威嚇したものの
その頃のランスはすぐに降参していたので
かさぶたがちょっとできる程度で済んでいました。





しかし、昨年の10月ごろから
ランスはなかなか降参しなくなり
かと言ってノアも降参するでもなく
止めに入っても余計に喧嘩は激しくなる一方でした。



同居犬同士の喧嘩は止めない方が良い
という話も聞くのですが
力が拮抗しているため
放っておくと
どちらかが大怪我しそうなので
とにかく喧嘩しないで欲しいのです。
特に、ノアはランスの目の近くを本気で狙うので
もしも失明したら…と思うと
止めずにはいられませんでした。



去年の年末のある日
事件が起きました。

つづく