犬は心の理論をもつか? その2

犬は心の理論をもつか?っていう話の続きです。

心の理論とは
自分と他人とは異なる存在であり
自分と他人とは異なる知識や感情や視点をもっているという考えのこと。

犬が心の理論(考え)ともっているとすれば
犬は人間の気持ちを理解している
とか
犬は人間から自分(犬)がどんな風に見えているのかを理解している
ということになります。

多くの飼い主さんは
経験的に「犬は人間の気持ちを理解している」
と思われるかもしれませんが
科学的に検証され始めたのはわりと最近のようです。



少し前に
犬が心の理論をもっているということを
裏付ける『イヌは人目を盗んで食べる』
という研究が発表されたというニュースを見つけました。

詳しくはリンク先を参照してもらえばよいのですが
研究結果とそこから得られた示唆について簡単に説明すると
自分(イヌ)が盗み食いする姿が飼い主(人間)から見えそうか否かに基づいて
盗み食いするか否かを決定していたようです。

具体的には
食べ物が置いてある部屋が明るい場合に
イヌは盗み食いをしない
←部屋が明るいので
 飼い主から盗み食いする自分の姿が見えるかもしれない
 とイヌが考えているから


食べ物が置いてある部屋が暗い場合には
イヌは盗み食いをする
←部屋が暗いので
 飼い主からは盗み食いする自分の姿が見えないかもしれない
 とイヌが考えているから


ということ。



つまり
イヌは飼い主から自分がどんな風に見えるのかが理解できている
=イヌは心の理論をもっている
ということになります。



犬と生活していて
心が通じ合っていると感じる経験がたくさんあります。
それは人間も犬の気持ちを理解しようとしているし
犬も人間の気持ちを理解しているからなんでしょうね。

2年前の引っ越しの時に
ランスが食欲不振になったり
後脚が立たなくなったことがあります。

先日診察して下さったお医者さんからは
犬は人間の気持ちや様子を理解できないと言われました。
ですが犬が心の理論をもっているということが示されたわけです。
なので引っ越し時の食欲不振や後脚が立たなくなった原因として
「引っ越しするぞー」とか「忙しいなー」という
人間の気持ちや様子をランスはなんとなく理解していて
ストレスに感じたからかなって思います。



あと、人間から自分(犬)がどんな風に見えているかが
理解できるということを突き詰めると
自分(犬)が人間からどんな風に思われているか
例えば自分(犬)は人間から愛されているのか嫌われているのか
が理解できている可能性もあるってことでしょうね。
これから、もっともっとノアランスに気持ちを伝えたいなーと思います。



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